ある程度ベトナム語に慣れてきている状態で、中級にはまだいけないけど、ちょっと難しい問題集がやりたい…という時には、こちらの本がおすすめです。
ゼロ初級の方には、この本はおすすめしません。(理由は後述します)
私は、ベトナム語レッスン初級シリーズ2冊を終えてから、この本で勉強しました。
筆者は、田原洋樹さんで、この本以外にも『ベトナム語のしくみ』や『くわしく知りたいベトナム語文法』などを書かれている、立命館アジア太平洋大学の准教授の方です。
『ベトナム語表現とことんトレーニング』の特徴
文法解説っぽくない文法解説
田原さんのベトナム語の本は全てそうなんですが、全体的にコラム調で文法が説明されており、するするっと読めてしまいます。
なので、文法説明の日本語を理解するために何度も読む…なんてことが必要ありません。
比喩表現を多く使われており、日本語にはないベトナム語の文法の仕組みなども「あぁ、そう置き換えて考えるとわかるかも!」と思わせてくれます。
見開き2ページで完結している
『ベトナム語表現とことんトレーニング』では、1つの課が見開き2ページで完結しています。
左の1ページに文法解説があり、右の1ページに練習問題があります。
1つの課で取り扱う文法が大体1つなので、毎日勉強するときに区切りをつけやすいです。
右のページの練習問題は、課によって問題形式が変わるので、とても実践的です。
コラムっぽいページが豊富
10課ごとに、コラムっぽいページが挟まれます。
「花より単語」では、単語を紹介していて、より多くの単語を学ぶことができます。
「写真と文字でひといき」という、ベトナムに実際にある看板などからベトナム語を説明しているページもあります。
自分が習った文法で看板が読めると嬉しいですよね。
ちょっと残念なポイント
私的には、この本は結構いいんですが、ゼロ初級の方におすすめできない理由がふたつあります。
この本には、付属のCDがないし、ネット上でも音声がありません。
もし、身近にベトナム語の先生がいるなら、この本でも大丈夫だと思います。
が、ゼロ初級の場合は、まだ発音を頻繁に確認したい時だと思うので、CDがないのはちょっとなぁ…と思います。
課ごとの進出単語がまとまって表記されていないので、単語の勉強がしにくいかもしれません。
文法解説を読めば、自ずと「あ、これは新しい単語だ。日本で〇〇か」と分かるんですが、ぱっと見わかりにくいです。
その代わりと言ってはなんですが、巻末に日本語→ベトナム語、ベトナム語→日本語の単語リストがあるので、迷子になったらそちらを活用するといいと思います。
見開き2ページで一つの文法が完結するからなのか、会話文がありません。
会話文がないと、どんな場面で使えるかなどのイメージがしにくいので、ちょっと残念なポイントになるかと思います。
中級への橋渡し的教科書
個人的には、この本は初級から中級への橋渡し的な教科書なのかなと感じています。
まだ一回りしかやっていないので、身についていないですが…(笑)
こちらの教科書を使って、オンラインレッスンなどをしてみたら面白そう~!
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね