Xin chào các bạn. Tôi tên là Yamasan. Tôi là giáo viên tiếng Nhật.
Tôi rất thích bánh xèo.
みなさん、こんにちは。
1児の母、そして日本語教師のやまさんです。
冒頭のベトナム語は、私がベトナム人実習生の子たちにする自己紹介です。
日本語訳すると、
「みなさん、こんにちは。私の名前はやまさんです。バインセオがとても好きです」
となります。
この記事では、
・日本語教師がベトナム語を勉強するメリット
について書いてあります。
日本語教師+外国語って最強だよ
ってことをお伝えします!
日本にいるベトナム人の人数が増加中(2023年現在)
在日ベトナム人の人数は、520,154人
近年、ベトナム人技能実習生や留学生が急増しており、町中のあちこちでベトナム語が聞こえてくるようになりました。
読んでくださっている方の中には、職場にベトナム人がいるという方も多いのではないでしょうか。
出入国在留管理庁が2023年10月に発表した資料によると、
- 中国 788,495人
- ベトナム 520,154人
- 韓国 411,748人
- フィリピン 309,943人
- ブラジル 210,563人
- ネパール 156,333人
- インドネシア 122,028人
- ミャンマー 69,613人
- アメリカ 62,425人
- 台湾 60,220人
のようになっています。(出入国在留管理庁ホームページ)
こちらは、在留カードや特別永住者証明書上に記載された国籍から集計しているものだそうです。
在日ベトナム人ってこんなに多いんだね!
国籍別、在留資格別の人数
上位3つの国を、国籍と在留資格別で表を作ってみました
中国(788,495人)
このグラフを見ると、永住者が圧倒的に多く、すでに日本に根ざしている方が多い印象を受けます。
ベトナム(520,154人)
このグラフからは、ベトナムは技能実習や特定技能の割合が多いことが分かります。
中・短期滞在であり、労働を目的にしている人が多いことが分かります。
韓国(411,748人)
こちらは圧倒的に特別永住者が多いです。でも、もうこの在留資格で滞在している韓国人の方って、国籍以外日本人と同じな気がするので、今回は別で考えてもいい気がしますが…。
別で見ても、やはり永住者が多いですね。
ベトナム人が増えてきている
これまで、在日外国人の国籍は、中国と韓国がツートップだったわけですが、令和2年からはベトナムが食い込んできました。
グラフを見ると分かるように、ベトナム以外の国は、激しい変化はないのに、ベトナムは急上昇しています。
これは、技能実習や特定技能などの資格で入国するベトナム人が急増したからだと考えられます。
日本の日常にベトナム関係が増えている
ベトナム料理のレストラン急増
数えてないので体感ですが、筆者が住む愛知県は、ベトナム料理のレストランが急増しています。
店主は、ベトナム人であることが多く、ベトナム本場のおいしいPhở(フォー)が食べられるということで日本人に人気です。
そして、名古屋の街中には、ベトナム食材が売っている店も増えました。
こちらも、ベトナム人が店主です。
イオンなどの大手スーパーにも、ベトナム食材のコーナーができたりしてるよ!
そういえば、パクチーなどが売っているのも最近よく見るな~
お店や病院の案内にベトナム語が増えてきた
この間、ドン・キホーテに行ったら店内放送にベトナム語が加わっていて、びっくり&嬉しかったです。
また、私が通っている産婦人科には、ベトナム語で病院や診察について説明してある冊子が用意されています。
このような変化を見ると、外国人と深くかかわる職業じゃない人にとっても、ベトナム人のみなさんが身近に感じることが多くなってきたのかな、と思います。
きっと、5年後には、駅やバスの案内にもベトナム語が加わるだろうと思います。
ベトナム語ができる日本人は少ない
ベトナム語は難しい
ここまで在留ベトナム人が多いのにも関わらず、日本で「ベトナム語話せます!」とか、「勉強しています!」という人にまだであったことがないです。
それは、なぜか…
難しいからです。
職場にベトナム人がいるから…留学生にベトナム人がいるから…という理由で、勉強を始める人は多いです。
しかし、続きません。難しいからです(二回目)。
だからこそ、勉強するメリットがあるんです
日本語教師がベトナム語を勉強するメリット
学生との距離が一気に縮まる
ベトナム人は、日本人がベトナム語を話すなんて微塵も思っていません。
だから、少しでもベトナム語を話すと目の色を変えて、「先生、すごい!」と急に距離を縮めてくれます。
なので、もしみなさんが教えている学校、またはセンターにベトナムの方が多いのであって、いまいち距離がつめれない…と悩んでいたら、挨拶だけでもいいので覚えると効果が見られます。
ちなみに私は、自己紹介は英語、韓国語、ベトナム語、インドネシア語でできます(笑)。
理由は、距離を縮めるためです(笑)。
教科書の間違いに気付ける
時々、教科書のベトナム語訳は間違っています(ズバリ)。
それがゆえに、授業が混乱するときがあるんですが、なぜ混乱してるのかがズバッと分かります。
間違っているときに、こっちの意味だよ~!とお知らせできると授業の質がぐんっとあがるし、時短になります。
練習問題の幅が広がる
ベトナム語を勉強していくと、キーボード入力ができるようになります(要努力)。
そうすると、練習プリントなどにベトナム語を入力することができます。
その結果、ちょっと難しい内容でも、ベトナム語で補助することができるので、授業内で使うことができるようになります。
学校として貴重な人材となる
ただの日本語教師はいくらでもいます。(すみません)
英語ができる、中国語ができる、韓国語ができる日本語教師も多いです。
しかし、ベトナム語はどうでしょうか。
とてもとても少ないです。
だからこそ、学校側からすると大変貴重な人材になるんです。
ちなみに、私のセンターでは、時々ひらがなとかを覚えないで日本に来てしまった実習生がいます。
その場合は、私は教材とベトナム語を駆使して、1ヶ月マンツーマンで教えます。
流暢なベトナム語ではないですが、意思疎通をするときにかなり効果的です。
実際に、学生から言われた言葉としては、
先生は、ベトナム語ができるから安心する
他の先生じゃなくて、やまさん先生と勉強したい。
他の先生は指示が分からない。
などなど…。
日本語教育では、直接法と間接法があり、一般的には直接法(日本語で日本語を教える)で授業は全てできるとされています。
私が断言します。一定のレベルにいっていない場合は、直接法だけでは無理です。
特に、実習生などは留学生と違い、入国するために日本語レベルを問われないので、びっくりするくらい出来ないまま入って来ます。
その場合は、直接法ではお手上げになります。
そして、何も伝わっていないのに直接法でやり続けると、学習者はストレスがたまり、学習を放棄してしまいます。
だからこそ、ベトナム語(に限らず)を少しでも勉強しておくと、教えるときに役に立つんだよ~
ベトナム語勉強ツールが日本語学習に役立つときがある
自らが勉強につかったツールが、日本語学習にも役にたつ時がきます。
それに関しては、改めて記事を書きますね
ベトナム語を教室で使う際に気を付けること
ベトナム語を使い過ぎない
自分がベトナム語を話せても、大事な場面以外は話さない方がいいです。
日本語の授業をしているわけですから、日本語を使う場面を減らしてはいけません。
本当に意味が通じないときや、みんなが言葉に詰まっているときに手助けするくらいにしとくのおすすめ。
多国籍の学生がいる場合は使わない
これは、どの言語でもそうですが、多国籍の学生がいる場合は使わないのが無難だと思います。
逆の立場に立って考えれば、嫌ですよね。
なので、教育の平等性を図るためにも、ベトナム人だけのクラスじゃない場合は使用を避けた方がいいです。
ちなみに、フィリピンとベトナムのクラスの時は、英語とベトナム語と日本語が自由に行きかう、面白い授業ができたことがあります。
教師に言語スキルがあると、授業の幅も広がります。
日本語教師じゃなくてもメリットはある
私が日本語教師なので、今回は日本語教師がベトナム語を勉強するメリットデメリットを紹介させていただきました。
が、日本語教師じゃなくても最大のメリットが一つあります。
それは、ベトナム人とより仲良くなれる、ということです。
(言語以前に相性の問題もありますが。)
うちの実習生の受け入れ先で、とてもいい部長さんがいました。
実習生のお世話はもちろんのこと、その部長さん、ベトナム語を勉強していたんです。
どうしてベトナム語を勉強しているんですか?
彼らを知りたいから
だそうです。
これ、すごいことなんですよ。
実習生を受け入れる会社は、いい会社と悪い会社にまっぷたつに分かれます。
いい会社の職員さんは、こうやって彼らの文化を知りたい、理解しようとするんです。
すると、実習生の方も自然と日本の文化や風習を受け入れていくんですよね。
でも、悪い会社の職員さんは、「日本に来たんだから日本のルールに染まれ!」としょっぱなから言います。
もちろんそうなんだけど、なんというか一方的ですよね。
こういう話を聞くと、悲しみと同時に日本の将来に危機感を持ちます。
ベトナム人と一緒に働くからには、良好な関係で働きたいですよね。
コミュニケーションは一人ではできません。お互いがお互いを理解しようとしなければ、それはコミュニケーションとはいえないんです。
ぜひ、みなさんもベトナム語を学んで、身近なベトナム人と距離つめていきましょう!
おすすめの本はこちら↓