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こんにちは。フリーランス日本語教師のやまさんです。
やまさんとは…大学付属留学生別科で日本語を教える傍ら、preplyでオンライン日本語教師をしているものです。
最近、副業として(?)はやっているpreplyでのオンライン日本語教師ですが…
この記事にたどり着いたということは、
- オンラインで日本語を教えるとき、どの教科書がいいのかな?
- レベル別だとどんな教科書がある?
- 無料で使える教材はないかな?
などなど…お悩みなのではないでしょうか。
私もオンライン日本語教師を始めるとき、かーなーり迷いました。
そして、今もなお試行錯誤を続けています。



対面の授業と、オンラインの授業は全然違うからね…
ということで、今回の記事では、
- オンラインレッスンで筆者が使った市販教材
- オンラインレッスンで筆者が使った無料サイト
- 今後購入して使用しようと思っている教材
についてまとめます。



ぜひ参考にしてみてね~!
※今後も追加、加筆していく予定ですので、あ~こんなのもあるんだ~という温かい目でご覧いただければ幸いですぅ…(汗)
著作権の観点から、私の生徒さんにはレッスンで使用する本は購入してもらっています!
オンラインレッスンで筆者が使った市販教材
今のところ、市販教材で使用したものは5つです。










それでは、一つずつ、
- どのような教科書か
- どのような生徒さんに対して使用したのか
- どうやって使用しているのか
をまとめていきます。
①みんなの日本語初級Ⅰ第2版本冊


どのような教科書か
この教科書は、文法積み上げ式と言われる、文法を重視した教科書です。
かつては、多くの日本語学校が主教材として使用していました。
文法を重視した教科書であるために、会話練習は少ないですが、工夫すれば会話練習をすることができます。
この教科書に準拠した副教材が多くあり、また文法訳解説書として、多くの言語で日本語文法を説明した本が出版されています。
つまり、学習者は授業の前に、該当する文法説明を母語で読み、理解してから授業に参加することができます。
どのような生徒さんに対して使ったのか
会話の練習よりも、教科書を使って構造的に学びたい、という希望がある生徒さんに使っています。
母語が韓国語なので、韓国語版の文法解説書を購入してもらいました。
体験レッスンの際に、生徒さんの方から「みんなの日本語を買う予定です」と教えてくれました。
↓韓国語版の文法解説書です。英語はもちろん、中国語、ベトナム語、ロシア語、ネパール語などなど…たくさんあります。


どうやって使用しているのか
事前に、次の授業はここまで進む予定です、宿題はこれです、とはっきり伝えています。
大体その通りに自分で宿題をしてきて、ざっと目を通してきてくれるので、文法の説明は改めてしていません。
パワーポイントを用意して、例文、練習B、練習Cと順番に進めていきます。
なので、流れとしては日本語学校の授業の流れと同じ感じで進んでいます。
この教科書は、事前に単語を覚えたり、文法を母語で読んでくることができる人向けだと個人的に感じています。
②すぐに使える接客日本語会話大特訓英語版決まり文句700


どのような教科書か
これは、教科書というよりもフレーズ集です。
左のページに日本語でフレーズが、右のページにそのフレーズの英訳が書かれています。
この本の特徴は、とにかく幅広い職種の接客フレーズが用意されているところです。
どの接客業でも使うであろう敬語表現から始まり、飲食店(ファーストフード、居酒屋、パブ)、販売店(アパレル、雑貨、ドラッグストア、化粧品、スーパー、家電量販店)、コンビニ、宿泊施設、カラオケ店…などなど。
また、電話応対や災害時の時の案内をするためのフレーズなどもあります。
どのような生徒さんに対して使ったのか
日本にワーホリで来ている生徒さんに使いました。
その生徒さんは、日本のレストランでワーホリをしており、文法よりも決まり文句を学びたいとの希望がありました。
日本語の基本は知っていて、みんなの日本語Ⅱの途中まで国で勉強してきた、という背景があったので、フレーズの本で進めても大丈夫だと判断しました。
どうやって使用しているのか
ワーホリ先のレストランでは、お酒を提供したり、アイスクリームを提供する仕事を担当しているとのことだったので、この本の「飲食店」の章を参考に、会話を作成しました。
パワーポイントでお客さんと店員さんの会話モデルを作成し、一緒に練習しました。
この生徒さんは、日本で暮らし、日本で働いているので、働きながら日々日本語の疑問が生まれるらしく、毎回様々な質問をしてくれます。
なので、このフレーズ集を進めることはあまり大きな目標にしておらず、生徒さんの疑問を解消する手助け程度に使っています。
③日本語能力試験問題集N4語彙スピードマスターN4合格!


どのような教科書か
JLPTのN4、特に語彙に注目した問題集です。
基本的には、左のページにトピックごとに単語(対訳付き)が羅列され、右のページにそれらの単語の練習問題があります。
一番最後に模擬試験が2回分収録されています(文字・語彙部分のみ)。
訳は、英語・中国語・韓国語・ベトナム語があります。
単語の訳がそれぞれのページに、また例文の訳が巻末にあります。
どのような生徒さんに対して使ったのか
台湾出身のアメリカ在住の生徒さんに使用しました。
この生徒さんは、半年後に日本へ交換留学することが決まっており、JLPT試験に興味があるということでした。
また、アメリカの大学院で日本語の授業をとっていたという背景がありました。
すでに、『げんき』のⅡまで終わっていましたが、本人的には漢字の読み方、自分の持つ語彙力の低さに不安を持っていました。
中華圏の学生の特徴として、漢字から意味を推測することができるものの、日本語の読み方をなかなか覚えられないというものがあります。
それを考慮して、まずはN4の語彙から一緒に確認しながら、進めていくことにしました。
どうやって使用しているのか
生徒さんとのレッスンは週1回なので、宿題を必ず出しています。
その宿題は、この本の左ページの単語を事前に読み、質問をまとめてくること、です。
私自身はパワーポイントを用意しています。
パワーポイントには、全ての単語の説明は入れておらず、対訳だけでは足りないと思うもののみ取り上げて説明しています。
単語によっては、中国語訳が同じ時があり、生徒さんてきには、そこが同じなのか、それとも何かが違うのか、というところが気になるところなので、例文を用意して違いを説明します。
最後に確認として右のページにある問題を一緒に解いていきます。
今のところこの流れですが、慣れてきたら追加でGoogleformなどで練習問題を作成してもいいかな~と思っています。
生徒さんの日本語学習にあてられる時間次第ではあるので、あまり負担にならないように、でも定着するように…の、この塩梅が難しいところですよね…。
④関係作りの日本語会話 雑談を学ぼう


どのような教科書か
この教科書は、中上級の学習者向けの本です。
一通り日本語の文法を勉強し、日本語が話せるはずなのに、なぜが雑談が続かない…という悩みを持っている学習者向けに作成されています。
「共感する場合には、どのような終助詞を使った方がいいか」、「自分と反対の意見を聞いた時に、否定せずにさらに話を深めることができる言い回し」などを紹介しています。
会話の失敗例と成功例を見比べて、何が違うかを議論することもできます。
どのような生徒さんに対して使ったのか
すでにN1を取得し、かなり流暢に日本語を話しているその生徒さん。
友達になりたい人がいるけど、雑談が上手く続かず悩んでいると、体験レッスンで話してくれました。
日本に住んで10年、日本の会社でも働き、日本語力は問題ないはずだけど…とのことだったのですが、会話をしている中で「相槌」や「共感」が足りないのかも…と感じる部分があり、この本を使用することにしました。
どうやって使用しているのか
基本的には、次のレッスンでは〇ページをするので、先に読んでおいてくださいと予習をお願いしています。
この生徒さんは、N1を持っているので、文法は既習のものばかりです。
レッスンの時間では、一緒に読んで確認しますが、文法の説明はしないようにしています。
それよりも、「この会話を聞いてどう思ったか」「どこを変えたらよくなりそうか」「あなたは普段AとB、どちらの会話に近いものを話しているか」など、生徒さんの感じたことや、考えたことを言語化してもらう活動に重点を置いています。
本の中に会話練習があるので、必ず一緒に練習し、さらにその先の会話まで必ず続けるようにします。
普段の会話は一問一答では終わらないし、予想外の内容もあります。
私自身の相槌や返事の仕方などからも学んでいる様です。
⑤ストーリーで覚える漢字300


どのような教科書か
名前の通り、「漢字に物語をつけて」覚えやすいように作られた漢字教材です。
この本はストーリーで意味を覚えるパートと、読み方と書き方を覚えるパートとに分かれています。
初級(JLPTN5~N4)レベルの漢字が1冊にぎゅっと詰まっており、単語なども訳付きで紹介されています。
①英語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語訳付き版
②英語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語訳付き版
の2冊があるので、購入するときは注意してくださいね⚠️
副教材として、ワークブックが出ているのでこちらも併用すると効果があります。


⚠️こちらのワークブックは韓国語・ポルトガル語・スペイン語の訳はないので注意です(2025年4月現在)
どのような生徒さんに対して使ったのか
N4取得を目指している韓国人の生徒さんに対して使っています。
JLPTの文字・語彙のテストは、漢字を知っているだけで合格すると言っても過言ではないくらい、漢字が大切。
ということで、N5の復習もかねて、こちらの本で練習しています。
話している感じ、N3に近いN4レベルの生徒さんですが、漢字は苦手な様子。
韓国語の訳があるのが、かなり手助けになっているようです。
どうやって使用しているのか
1つの授業で1つの課を進めています。
↑の生徒さんの授業では、前半20分を漢字の授業としています。
なので、宿題(予習)として、「①漢字の意味を覚えてくる②ワークブックの4択問題」をしてくるようお願いしています。
そして、授業中で追加の練習問題(漢字の読みの問題、読解の問題)を行います。
最後に、次の週の漢字を簡単に紹介して終わります。
JLPT対策の漢字は、はっきり言って覚えられるかどうか、にかかっているので、本人の努力が大きく影響します。
今のところ、宿題として覚えてきているのでこのスタイルのまま進みますが、もし追いつけなくなったら漢字の数を減らそうと思っています。
オンラインレッスンで使った無料教材・サイト
ひらがな・カタカナ・時計の練習
ひらがな・カタカナは、以下のサイトからお借りしています。
シンプルに50音図だけのもの、50音図+単語もあるもの、イラストがかわいいもの…
本当にいろいろな種類があって、これが無料でいいの!?と思います。



時計の読み方の練習は、『ちびむすドリル』がおすすめです
①ちびむすドリル
②おうち学習キッズ
③ぷりんときっず
会話のトピック探し
NHKやさしいことばニュース
このサイトでは、初級が一通り終わっていれば、日本や世界でのニュースを理解することができるように記事が書かれています。
記事はボタンひとつで、ふりがなをつけたり消したりすることができます。
また、記事を読み上げた音声もあります。
私が授業内でこれを使う場合は、一緒に読んでその後分からない部分を解説し、その後そのトピックについて、意見交換をしています。



音声を上手に使ったら、リスニング問題が作成できそう!
アイデア次第では、いろいろな使い方ができるサイトです
主教材(いろどり)
この教材は、いままでの教科書とは違い、課ごとの目標が「~できる」、例えば「レストランで簡単な言葉を使って注文ができる」などのように目標が設定されています。
その目標に沿って、言葉や文法が選ばれているので、『みんなの日本語』よりも生活の中の日本語を勉強することができます。
また、オールカラー、多くの翻訳がある、文法の練習問題がある、など無料でいいの!?と本当に思う内容のものです。



さすが国際交流基金だよね!
ただ、レベルがA1,A2(いわゆる初級)レベルまでしかないので、その先のレベルの方はちょっと物足りなくかんじる教材だと思います。
また、各国語版は国によりかなり差があり、タイ版はパワーポイントまで提供されていますが、クメール語、ウズベキスタン語などは、語彙リストなどがなく、本冊しかないので注意です。
また、韓国語版はなぜか語彙リストは英訳がついているので要確認です。



私も気づかず準備していて焦ったよ!
そうであったとしても、PDFで公開してくれているのは大変ありがたく、授業準備がほぼいらない教材になっています。
can-do式の教材なので、短期集中型のJLPT対策にはあまり向いてなさそうです。
Langoal
このサイトは、多くの方がお世話になっているのではないでしょうか。



私は今も昔もお世話になっています!
『みんなの日本語』に準じて教案があるだけでなく、イラストがとにかく豊富で、追加で練習をしたいときによく使っています。
イラストはシンプルなのに、適確なものが多いのでよく使っています。
『みんなの日本語』に沿ってはいますが、文法項目が同じであれば使えるので、『できる日本語』を使用した授業でも追加練習としてパワーポイントに入れさせてもらっていました。
また、アプリも配信されており、発信者の方の熱意を感じます。



これも全部無料なのですが、これぞ有料級の教材です。


今後購入して使用しようと思っている教科書
現在使用してはいないものの、狙っている教科書はたくさんあります
やはり、対面とオンラインでは、使いやすい教科書は全然違いますね~!
①TRY!シリーズ


JLPT(文法)対策をしたいという生徒さんがいたら、こちらを使用したいと思っています。
英語、ベトナム語、中国語版しかないので、使える生徒さんは限られるかと思いますが…。
説明もシンプルで、ワンポイントアドバイス的な部分も対訳がついているので、オンラインレッスンで使いやすそうです。
ただ、練習自体が少し少ないので、他の教材でカバーするか、自分で作成する必要があります。
②イメージでわかる!日本語の助詞


この本は、対面で教える時、クラスで教えるとき、本当に役に立った1冊です。
概念も英訳、中国語訳、ベトナム語訳で的確に説明してあり、イメージでインプットすることができます。
日本語には助詞がありますが、母語によっては助詞がなく、あっても日本語の助詞とかならずしもイコールになるとは限らない…という本当に難しいものです。
それをイメージで説明したこの本は本当に画期的だと思います。



つい昨日のレッスンで、英語話者の生徒さんが、「I’m confuse!」と言っていたので、こちらを購入する予定です。
③しごとの日本語FOR BEGINNERS 会話編


まだ、ビジネス対策でレッスンをしたいという生徒さんはいないですが…
もしそのような方が出てきたら、こちらを使用したいと思っています。
英訳と中国語訳がありますが、韓国語がないのが残念ですよね…。
このシリーズは、メールの書き方編、ビジネスマナー編があるので、そちらも便利です。
以前働いていたところで、同僚にベトナム人の通訳さんがいました。
その通訳さんは日本で初めて働くとのことだったので、こちらのビジネスマナー編を使って少し教えました
おわりに
教材に正解はない
ここまで使用した教材をまとめてきましたが、声を大にして言いたいことは、「教材に正解はない」ということです。
どのような生徒さんに使用したか、を書きましたが、その意図としては、その生徒さんの「目的や、学習背景、学習環境」などにより、適した教材、教え方は異なる、ということを伝えたかったからです。
なので、ごくまれに教材いらない!という生徒さんもいます。
私もきっと今後、使用する教材はどんどん増えていくと思います。



この記事、めっちゃ長くなっちゃうかも(笑)
教材作成・教材選びはスキルがいる
教材作成や教材選びは、知識が広くないとちょっと難しいスキルです。
世の中にどんな教科書があって、それらにはどんな特徴があって、どのような学習者に適しているのか…それらをあらかじめ知っていると、教材選びはスムーズにできます。



教材選びで失敗すると、生徒さんは離れやすいので気を付けてね!
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