Xin chào….
「こんにちは」。ベトナム語でXin chàoです。唐突にすみません。
実は私、独学でベトナム語を初めて4年位経ちます。
途中で出産をしてかなり期間が空いていますが、簡単な日常会話であればベトナム語で話すことができます。
2024年からはもっと勉強したい!という意思も込めて、ここに私が使って役に立ったものを紹介します。
今回は『ベトナム語レッスン』シリーズを紹介します。
2023年現在、この3冊がベトナム語レッスンシリーズとして出版されています。
著者は、日本語教師ならだれでも知ってる『みんなの日本語』シリーズの文法解説書ベトナム語版にも携わっている五味政信さんです。
五味さんは、ベトナム語の辞書も出しています。
辞書のおすすめは別のものなので(笑)、また改めて記事にしますが、私のおすすめはこちらです。
ベトナム語の勉強って独学でできる?
ベトナム語レッスンの紹介に行く前に、この話だけさせてください。
ベトナム語の勉強はある程度独学でできます。
特に、文法や単語は独学で十分です。
が、発音だけは必ずネイティブの人に習ってください。まず、最初に発音です。
というのも、ベトナム語は6つの声調があり、声調が違うと意味も全く違うものになります。
最初に間違った声調を覚えてしまうと、どれだけ単語を書けても意味がありません。
どのベトナム語の教科書も、まず初めの章は、発音になっています。とても大事な部分だからですね。
職場にベトナム人がいる方は、その人に聞いてみましょう。
ただ、ベトナムには、北部方言(ハノイ)と南部方言(ホーチミン)がありますので、自分がどちらを学びたいのか、そして身近にいるベトナム人はどこの出身なのかを考えて、先生を選ぶと良いと思います。
オンラインレッスンだと、価格も安く、方言の指定などもできるのでおすすめです。
私は2024年からまた再開しようと思っています。(がんばるぞー)
ベトナム語レッスンシリーズの特徴
ベトナム語レッスンシリーズは、ベトナム語を始めようと思った方なら一度は本屋さんでぺらぺらめくったことがあるのではないでしょうか。
初級のベトナム語の教科書は最近増えてきましたが、中級の教科書はとても少ないです。
なので、ベトナム語レッスンは中級まで出してくれてるのでありがたいですね…。
コロナ中に出版されたこともあり、例文にコロナについてあったりして、なんだか時代を感じます。
ベトナム語レッスン初級の2冊は、文法積み上げ式です。
ベトナム語レッスン中級は、場面ごとに文法を学んでいく、より実践的なものになっています。
メリット
文法の説明が豊富
とにかく文法の説明が丁寧です。
丁寧すぎて、日本語を読むのに疲れるくらいです。
この本を批判する人のほとんどは、この文法解説の部分で嫌気がさしてしまっている気がします。
でも、初級こそ文法の理解って大事だし、きちんと母語で理解した方がいいと個人的には思っています。
基礎が出来て初めて応用が出来る。これは、どの分野にも共通していることだと思います。
語彙・例文が豊富
各課ごとに、語彙、例文がとにかくたくさん出てきます。
なので、例文をまるごと覚えてしまえば、言葉を入れ替えるだけである程度話せます。
語彙は、多すぎる気もしなくはないですが…。
初級は語彙の量で言語力が大きく変わると思います。
実は私は日本語教師をしていますが、日本語が上手な学生のほとんどは、圧倒的な語彙力を持っています。
文法は初級レベルしかもっていないのに、語彙レベルが高いと、本当にいろいろな話ができるんです。
それは、どんな言語も同じだと思っています。
初級は単語を覚えるべし!
音声がオンラインで聞ける
最近は増えてきましたね~。
ベトナム語レッスン初級は、CDがついて、かつスリーエーネットワークのページでCDと同じ音声が聞けます。
ベトナム語レッスン中級は、CDなしですが、スリーエーネットワークのページで音声が聞けます。
ダウンロードもできますので、好きな媒体に入れれますね~ほんと便利な時代になりました。
個人的にiTunesは使いにくいので、ありがたいです。
デメリット
値段が高い
いいところもあれば悪いところもあります。
この本、3冊買うと1万くらいします。なので、まず1冊ずつ買うことをお勧めしますが…。
挫折した人の恨み節の中には、「3,000円も出したのに…」というものもありました(笑)。
効果を感じるのに時間がかかる
例えば、来週ベトナムに行くから勉強したい!という人には、この本は向いていません。
文法積み上げ式だし、詳しい説明を理解しないといけないので、1課をやるのにかなり時間がかかります。
私もこの本を2周りずつやって、ようやくすっと言葉が出てくるようになったかなと思います。
不思議なことに、ある日突然するするっとできるようになるんですよね。
語学って不思議です。(※努力をする前提ですよ)
ベトナム語レッスン初級のおすすめの使い方
使い方はずばり自由なんですが、私が使ってみて、効果的だと思った使い方を紹介します。
新しい課に入ってすぐ、その課の文型・例文をざっと見ます。
この課では、この文法を勉強するんだな、こういうことが言えるようになるんだな、という心構えをします。
覚え方は人それぞれなので、自分に合った覚え方をしましょう。
ちなみに、私は古風なので、1ページずつ単語帳に書いてひたすら空き時間にぺらぺらめくっていました。
そして、言葉のページの日本語の部分を隠してテストをしたり、ベトナム語の部分を隠してテストをしたりしました。
単語帳に関しては、最終的に単語帳の管理が大変になり、中級に入ったころにやめてしまったので、今いいアプリを探しています…!
文法解説を読みながら、その課で勉強する文法を理解していきます。
ベトナム語レッスンは、新しい言葉で出てきたものだけを使って例文を出してくれているので、分からない言葉があったら、すぐ言葉のページに戻って確認します。
この確認の作業が地味に大事です。最終的に積みあがっていきます。
練習Aは、例文が多々出ていますが、日本語訳がありません。
なので、日本語訳を自分なりに書いてみます。
私の場合は、身近にベトナム人通訳さんの友達がいたので、チェックしてもらっていました。
アプリだと、「Hi Native」で、ベトナム人の日本語学習者に添削してもらうといいと思います。
意外とみなさん親切に添削してくれます。
問題を解いていきます。
代入練習や、置換練習がほとんどなので、一見意味がないように見えますが、じっくり丁寧にやると力が付きます。
私は、日本語訳がないものは日本語訳をし、分からない言葉は徹底的に調べました。
文法のルールなども、やっぱり読んだだけでは理解していないので、問題を解いて確認することが大切です。
ここで、文型・例文に戻ります。
私は、ここで音声を聞いて、①リピート②シャドーウィング③ディクテーションをしました。
この3つで各段に発音が良くなったと感じますし、ベトナム人に褒められるようになりました。
どこで区切って話すのか、が分かり、意識できるようになると滑らかになります。
各課に見開き2ページの会話があります。
左にベトナム語、右に日本語訳があります。
が、まず最初はベトナム語だけを見ながら、音声を聞きます。
意味を推測して、分からない場合日本語訳を見て、どうしてそうなるのかを、言葉や文法のページで確認します。
意味を把握したら、文型・例文と同じ手順で①リピート②シャドーウィング③ディクテーションをします。
ここでは、より感情が入ったベトナム語会話になるので、フレーズで覚えると便利そう!と思った箇所はより力を入れて練習します。
この流れを毎課繰り返します。
単調だと思いますか?その単調を重ねていくと、自分の中にベトナム語が積みあがっていきます。
この本だけではできないこと
このベトナム語レッスンの本だけでは、できないことがあります。
それは、アウトプット、そう会話です。
会話は絶対に一人ではできないので、知り合いのベトナム人やオンラインレッスン、対面レッスンなどで、練習する場を作りましょう。
アウトプットすることで、より確実にインプットできます。
ベトナム人に日本語でベトナム語を教わるのは、なんだかお金と時間の無駄な気がします。
私が勉強していた時は、明日はこのページをやるから予習してきてね~とベトナム人通訳さんに言われ、家で予習してから参加しました。
そして、授業ではたくさんの例文を出してもらって、発音矯正やベトナム語で会話をすることに重点を置いた授業をしてもらいました。
ちゃんとした文法説明書があって理解していれば、多くの説明は不要です。
むしろ説明されるとややこしいかも…。
せっかくお金を払ってるのに日本語を聞いてるって変な話じゃないですか?
↓↓ベトナムに転職↓↓ベトナム語を学習して感じていること
どの言語もそうですが、ベトナム語を簡単に習得する方法はありません。
努力するのみ、そして自分に合ったやり方に出会えると効率的に進むと思います。
私と同時期から、同じベトナム人にベトナム語を教えてもらった人が2人います。
週3回、1時間程度一緒に勉強しました。が、途中から大きく差が出始めました。
一番差がついたのが、言葉です。
週3回の授業を受動的に受けていた二人は、予習や復習、自分で言葉を覚える努力をしないで授業に参加していました。
当然、ベトナム語で質問されてもわからないですよね。
私は家に帰ってから、上記のやり方で自分で進めていた+授業の復習をしていたので、面白いくらいにベトナム語が分かるようになっていきました。
最終的に二人は離脱し、そのうちの一人が捨て台詞でこういったんです。
「結局は会話力がないとだめだ。こんな文法ばっかやってたって意味ない」
会話力って突然湧いてくるものじゃなくて、言葉や文法を蓄えて、それから出てくるものなのに…。
と、私は思いました。
仮にゼロの状態で留学して、意外といけたよ!日常会話できるようになったよ!という話があったとします。
現にそういう人、見たことがあります。
まあその後のポテンシャルの問題ではあるんですが、そういう人は日常会話で止まります。
専門的な話や政治の話をしたりはできないレベルなんです。
どうしてなのかっていうと、基礎がしっかりできてないから、一定のところ以上は伸びない、ということです。
最終的に自分がどのレベルまで持っていきたいのか。
これを考えると、ベトナム語レッスンシリーズは外せない教科書です。
私もまだまだベトナム語話者としては初中級なので、今後も頑張って勉強します
もし、これから勉強始めよう!って方がいたら、一緒にがんばりましょう~!